ストレスチェックを活用するために知っておきたい事① ~ストレスチェック制度の目的~

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今回はストレスチェックについての事をお伝えします。

先日社労士、労務・人事関係者にセミナーを実施したところ好評だったので、ブログを通じて皆さんとシェアしようと思った事がきっかけです。

第1回目の今回は「ストレスチェック制度の趣旨・目的」についてお伝えします。

 

 

 

早速ですが皆さんに質問です。

「ストレスチェック制度」と聞いてどんな事を思いますか?

様々な答えがあるかとは思いますが、私がセミナーを受講された方からよく聞くのは「うつ病の人を探す検査なんでしょ」という答えです。

はたして....本当にそうなんでしょうか?

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ストレスチェックは2015年の12月から、従業員が50人以上の「事業所」で運用が始まった制度で(やった事あるよ)という方も多いかと思います。

管轄である厚生労働省のストレスチェック実施マニュアルでは

「ストレスチェックの目的」は

労働者のメンタルヘルス不調の未然防止(一次予防)が主な目的です 

とあります。

労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアルP4より)

しずくの写真2

 

一次予防とは何かと言う事ですが、

「一次予防」メンタルヘルス不調になる事を未然に防止する

「二次予防」メンタルヘルス不調を早期に発見し、適切な対処を行う

「三次予防」メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰を支援

という区分になります。

 

ガンで例えると

「一次予防」生活そのものを見直し病気になりにくい身体づくりをする事。規則正しい生活にする事や、食事の見直し、適切な運動をする...など

「二次予防」健康診断、人間ドッグなどで早期発見をする

「三次予防」入院して手術・治療・リハビリなどを行う事

といった感じです。

 

まとめると、

ストレスチェックの目的は(うつの人を探す)事ではなくて「メンタルヘルス不調を未然に防止する」

という事なんです。

 

では「メンタルヘルス不調を未然に防止する」という事をどの様に考えていけばいいのでしょう?

そちらを第2回で書きますのでお楽しみに!!